身代わりの姫


「ね、行きましょうよ?」


デジレがコラに誘いかける。


「では、明日2人で行ってきたら?私が留守番します」

「え?サラは行かなくていいの?」

驚いてデジレが言った。

「コラもこんな機会なかなかないのだから、行ってきてください。
夜の教会に誰もいないってちょっと気になりますから、私が残ります」


「そう?お言葉に甘えようかしら?」


「気にせずに行ってください」


2人が笑顔でありがとう、と言って夕食を早めに食べようと料理に取り掛かった。






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