身代わりの姫
「まあ、愚痴を言ってしまいましたが。
今後はこのような無茶はおやめ下さい。
誰も言わないことだと思うので、代表して私が言わせていただきました。
あなたが王太子妃だと言うことは、事実であり、王も認めているんです。
と言うことは、我々王家に仕える者も国の民も、です。
お忘れにならないように」
自覚を持て、と言われていると気付いていた。
「ありがとう。頼りにしています。
それで………聞きたいのですが………?」
素直に私を見つめるその目に、信頼できる人だと思った。