身代わりの姫


目が覚めたのは、既に明るくなってからだった。


浴室で軽く湯を浴びて、簡単な朝食を用意した。



「おはよう、ジル、起きて」


まだ寝ていたジルを起こすと、朝食を食べた。



「お前の、この3年のことを聞きたい」


ソファーで膝枕をしながらジルが言った。



小さな町の話に、興味を持ったのか分からない。


街の様子や、人々の生活を話した。



暫くすると、玄関をノックする音が聞こえた。




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