身代わりの姫
「疲れなかったか?」
「大丈夫。
ボン、ありがとう。もう下がっていいわ、おやすみなさい」
ボンが一礼して部屋を出ていった。
用意してくれていたお酒を注いで、ジルに手渡した。
「ありがとう、明日からは日常の公務だ。
お前は、来週からまた病院への慰問を始めるんだろう?」
「ええ、手が空いてたら一緒に行きますか?」
「そうだな、予定をみておこう」
そうして、私は学校や病院への訪問を始めた。