身代わりの姫


王太子と王女と続き、王の執務室に入ると、王と護衛隊が待っていた。

「王女リリアです」

王太子の言葉の後リリアが言った。


「本日より、執務室を使用させて頂くこととなりました。
ご指導いただきながら、公務を務めさせていただきます。
よろしくお願いします。

これは、私付き侍女のレオナです」

凛とした声でリリアが言ったので頭を下げた。


「リリアを助けてやってくれ、よろしく頼むよ」


王の声に、護衛隊長が「おめでとうございます」と言うと一斉に敬礼した中、お辞儀をして王太子の後を出た。



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