身代わりの姫

2

レオの家は、王の従兄弟であり、裕福な家庭である。
貴族でもあるが、馬や剣の稽古もしていた。

王家の護衛としての人材を、育てる養成所でもある。

優秀な人材と分かれば、15歳までの子供を預かって、教育する。

年齢や能力に合わせて、語学、法律、剣、馬、ダンス、マナーなどみっちりと叩き込み、国の要人として育てる。

20歳までには、王宮の仕事に就かせる。


4歳の頃からアリアはピアノ、勉学、剣、馬術を習い始め、王宮にも、時折、王女の遊び相手として、連れて行かれた。

所謂、ハトコ、と言う間柄として、王女と同い年の遊び相手になったのだろう。

顔は似ている。

でも、立ち振舞は、全く違い、親戚だから、顔は似てるのね、と囁かれていた。



< 6 / 279 >

この作品をシェア

pagetop