身代わりの姫
王女の部屋に戻ると、コゼットが待っていた。
着替えて入浴をした後、もう下がっていいわ、と言われて2人で王女の部屋を後にした。
「ジルベール王子ってどうなの?」
興味があるのか、コゼットが聞いてきた。
「うーん、人柄としては、快闊な人なのかな?」
「そうなんだ。ね、レオナってお付き合いしてる人いるの?」
一瞬、シリルを思い浮かべたが打ち消した。
「そんな人、いるわけ無いでしょ?コゼットは?」
「いたけど、お別れしたのよ……で、探し中なんだけど、なかなか無いわよね。
誰かいたら、紹介してね」
「うーん、ホント、紹介できる人もいないわ」
「やっぱり?当分は難しいかな?」
「そうね………お疲れ様、おやすみなさい」
「また、明日ね」
コゼットの部屋の前で別れて、自室に戻った。