身代わりの姫
7歳になると、今までよりも、学ぶことが増えた。

「アリア?さあ、始めましょう?」

家庭教師のブリジットが言った。

え〜、お作法とか、ダンスとか、語学とかめんどくさい……

それが顔に出ていたのか

「さっさと覚えれば、こんな時間は終わりますから」

「はーい」

最近は、何かとお嬢様がするような勉強が始まって、つまらない。

でも、逃げても無駄なら、早く終わらせよう。
きっとリリアもがんばってるのよね?


ひたすら、必死に本も読んで体で覚えさせる。


やりたくないからこそ、必死だった。


終わったらシリルとあえるかしら?
他のみんなとも、遊べるかしら?



友だちや仲間たちも、それぞれに勉強や訓練を受けていた。

彼等と遊ぶことが楽しみであり、娯楽だった。

カードゲームやボードゲーム、乗馬やお喋り。


仲良く遊ぶ楽しさは、何にも変えられなかった。







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