公園で王子様を拾いました!
運命の出逢い
いくら就職先がないといえ、人材派遣会社に登録して、始めての仕事が公園の掃除。


両親に文句を言おうとしたら、無職のあなたに仕事が合っただけ良いと思いなさいと母親に言われて、返すことばがなかった。


悲しいけどこれが現実。


ダサダサのこの姿も仕方ないと諦めるしかない。


友達に仮に会ったとしても、私だとはわからないはず。


なら、やるしかないか。


軽トラなんて運転したこともなし、おまけに母親の手作りの弁当を持たされ、風呂敷に包んである事に驚く。


昭和一桁の時代じゃないのだから。


なんて、文句も言えず公園へ向かうことにした。


9月中半だと言うのに残暑が厳しい。


「蜂には気をつけなさいね。」


蜂がいるの。


やだ。


逃げ出したい。


早く行きなさいと、無理矢理軽トラに押し込められた。


父親が軽く手を振る。


私の人生は確実におわった。


悲しいけど涙も出ない。


取り合えず今日一日は頑張ろう。










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