公園で王子様を拾いました!
母さんに何度も彼氏でないことを伝えても、本気にしてくれない。


智哉は母さんと仲良くしてるし。


あり得ん。


昨日のおにぎりが美味しかったと誉めるから、今日又気合いを入れて、昨日よりデカイおにぎりが10個も、食べれるか!


智哉はありがとうございますと受け取った。


お前が一人で食え。


智哉と本当に働く事が出来るだろうか。


今日の仕事は九条corporationの敷地内の掃除と、ビルの中の清掃も兼ねていた。


智哉は九条corporationへ行っても大丈夫なのだろうか。


さすがに九条corporationのビルの中までは無理だと思うのに、智哉は平気な顔で、中の様子を探るには、もってこいだろと。

はぁ、まぁ、確かに。


この姿を誰も九条智哉だとは思わないだろうけど。


帽子の下から、前髪を下にたらしてるから、顔は全く見えず、黒渕の眼鏡と大きなマスクで、誰だかは多分分からないと思う。


わざわざ、危ない思いをしてまで、九条corporationの内部を探ろうだなんて、危険過ぎる。


私を巻き込むな!


と叫ぼうとしたら、麻都佳は俺が守るからと耳元で囁かれた。


うゎーお、ぞくりと鳥肌が立つ。


ダメダメ、惑わされちゃ駄目。






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