公園で王子様を拾いました！
もう、これで歩かなくて済む。


車は何処へ向かってるのだろうか。


え、まさか、ここは。


智哉と真也の実家。


確か雑誌で見たことがあった。


すごい豪邸。


何処までが家なのか、塀がずっと続いているけど。


家に戻っても大丈夫なのだろうか。


専務の小澤直人は海外出張で、父親である小澤も同行していて、今、二人は日本にいない。

真也が言うには、まさか、二人がこの家にいるとは思わないだろうと。


そうだけど、本当に大丈夫だろうか。


敵地に乗り込むみたいで。


お屋敷の使用人は今日はみんな休ませて、誰もいないから安心しろと言われた。


真也と智哉の母親は３年前に亡くなっていない。


会長である父親はこのお屋敷を出て、元秘書の女性と暮らしているのだ。


この広いお屋敷に住んでいるのは真也と使用人。


智哉はマンションで一人暮らし。


この屋敷には専務も専務の父親も来ないらしいから、見つかるのも事はないと言うが。


疲れた。


少し休みと良いと言われて、智哉の部屋に入ると、あまりの広さに驚く。


この屋敷は手離すつもりだと言う。


庭も広くて部屋数も多い。


済むには掃除や庭の手入れも大変そうだ。




< 47 / 87 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop