公園で王子様を拾いました！
咲希が智哉をずっと好きだったとしたら、私を羨む気持ちも分かならくもないけど。


私が智哉の特別だったと、全く思ってなかったし。


咲希がそう感じるような行動を私がとったのだろうか。


分からない。


咲希が家に遊びに来たとき、智哉がいることもあって、その時は智哉は咲希も一緒に遊んでくれたと思う。


一度だけ、咲希と遊んでいるとき智哉が来て、私の好きなケーキを買ってくれたから、咲希も一緒に食べようと誘うと、急に帰ると言い出した事があった。


あの時は気にもしなかったが、智哉に大切にされてる自分が当たり前で、咲希ことまで考える余裕がなかったかもしれない。


「麻都佳は咲希と違い幼かったからな。俺の気持ちも全く分からなかったみたいだし、咲希は俺が麻都佳が好きな事は分かってたと思う。」


嘘。


8才のの女の子が高校生の智哉の気持ちが分かるだなんて。


信じられない。


麻都佳は20才になっても、俺の気持ちに気づかなかった訳だしと言われた。


本当に分からなかったのだ。


「今は智哉が好きだと自覚してます。」


夫婦だから当たり前だと言われた。


そう、夫婦になったのだ。


忘れてましたとは言えず、お仕置きが必要だと迫られた。


嫌々、お待ち下さい。





< 73 / 87 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop