公園で王子様を拾いました!
両親に紹介するのは明日にして、3人で夕食を食べることにした。


高級車は目立つので私のピンクの軽で行くことにしたが、私の運転では命の危機を感じると、又私から軽の鍵を奪い、秘書の砂川さんが運転させた、九条智哉。


二人とも帽子にサングラスで、その方がかなり目立つと思います。


身長は九条智哉の方がはるかに高い。


砂川さんは多分私と同じくらいの身長。


九条社長は私の事を麻都佳と呼ぶけど、私は何と呼べばよいのだろうか。


社長はないし、智哉君?


10才も年上だから、智哉さんで良いのだろうか。


ファミレスでは落ち着かないし、同級生の親がやっている居酒屋に向かう事に。


九条corporationの社長が、庶民が行くと居酒屋で大丈夫なの。


九条社長は居酒屋にはよく行くらしいから、安心した。


「九条社長は止めてくれ。智哉でいい。」


いやいや、10才も年上の人に智哉と呼び捨ては出来ない。


「明日から、麻都佳の下で働くから、年令は上でも俺の事は智哉でかまわない。」


分かりました。


「智哉、明日からよろしく。」


智哉も砂川さんもお酒は強くて、ろくに飲めない私もつられて飲んでしまい、お店で動けなくなってしまった。


気がつけば私のベットで、智哉の腕枕で寝ていたと言う、かなりの失態。

2度とお酒は飲まないと誓った。


彼氏がいたこともないのに、その日出会った、浮浪者だと思っていた男、嫌、違う、公園で拾った王子様と同じベットで寝てしまっただなんて、どう考えてもあり得ない。







< 9 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop