彼女の恋人は彼女
優と離れた場所にいたアヤがギャル系のネコ友を三人連れて来て言った。
「ねぇ、今からカラオケ行かない?」
「おーし、そろそろイベント終了時間だし行くか」
優が張り切って
「もちろんユカも行くだろ?」
「あ、ちょっと待ってて」ユカはトイレ出た千夏がフロアに戻らずに入口近くの壁に寄り掛かっているのを見付けて声をかけた。
「これからみんなでカラオケ行こうって話してるんだけど、一緒に行かない?」「あたし、大勢でカラオケ行くの嫌いなの」
「じゃあ二人なら良いんだ?」
千夏はまたさっきみたいにクスクス笑った。
つられてユカも笑った。
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