彼女の恋人は彼女
二丁目のゲイショップであるルミエール前に10時少し前に着いたユカは辺りに千夏の姿が見えない事を確認すると携帯を取り出しメールを打ちはじめた。
「着いたよ」
ユカが送信し終わると中年男が近付いてきた。
「君、男の子?それとも女の子?」
「…なんでそんな事聞くの?」
「いや、男の子だったら誘おうと思って」
「一応、女だから」
ユカがそう言うと男は立ち去って言った。
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