冷愛冷涙-Reiai Reirui-
「いや…だから……それが─」
「あーいっ!行ってあげなよ、遊園地」
遅刻スレスレの登校を果たした悠里が突然言った。
「……悠里…」
気まずいって思ってるのは私だけ…?
1週間前、私たちはお互い泣いてた。
それに、入院中、何度も〝お見舞い行きたい〟と言ってくれたのは悠里に、その都度断ってきたから、気まずい…。
悠里は、そんな私の思いを知ってか知らぬか、いつも通りに明るく接してくれた。
「蒼汰ねー、彼女欲しいんだってー。だから愛、付き合ってあげなよ。1日くらい。疑似恋愛だと思ってさ。愛も彼氏できたことないんでしょ?初めての相手が蒼汰とか超ドンマイだけどさ」
ハハハ!と豪快に笑う悠里。
それに突っ込む蒼汰。
いつもと同じ空気感のはずなのに、違うものに感じるのは、私が変わってしまったからなのかな。
「あーいっ!行ってあげなよ、遊園地」
遅刻スレスレの登校を果たした悠里が突然言った。
「……悠里…」
気まずいって思ってるのは私だけ…?
1週間前、私たちはお互い泣いてた。
それに、入院中、何度も〝お見舞い行きたい〟と言ってくれたのは悠里に、その都度断ってきたから、気まずい…。
悠里は、そんな私の思いを知ってか知らぬか、いつも通りに明るく接してくれた。
「蒼汰ねー、彼女欲しいんだってー。だから愛、付き合ってあげなよ。1日くらい。疑似恋愛だと思ってさ。愛も彼氏できたことないんでしょ?初めての相手が蒼汰とか超ドンマイだけどさ」
ハハハ!と豪快に笑う悠里。
それに突っ込む蒼汰。
いつもと同じ空気感のはずなのに、違うものに感じるのは、私が変わってしまったからなのかな。