冷愛冷涙-Reiai Reirui-
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遊園地に着くと、日曜日だからスゴい数の人がいた。
恋人同士か家族連れが多い。
「遊園地久々ー!」
蒼汰が楽しそうにハシャグ。
正直、気が乗らないまんま。
今すぐ帰りたい。
だって、すれ違う人は皆〝幸せ〟そうなんだもん。
私には訪れることのない〝幸せ〟。
「何乗りたい?」
………私が乗れそうなのは、ゆったりしたものだけ。
蒼汰はそういうのよりジェットコースター系が好きだから、絶対楽しくないだろうな。
…どうしよう。
「俺、お化け屋敷行ったことねぇんだよなー。お化け屋敷平気?」
地図を見ながら話す蒼汰。