冷愛冷涙-Reiai Reirui-
「俺は愛と一緒に乗れたらそれだけで楽しいから。行こーぜ」


蒼汰はニカッと笑うと、家族連れの人たちが並ぶ列に加わった。


それなりに人気があるらしく、20分待ちだった。


「蒼汰、ごめんね?」


何も乗れなくて。


お化け屋敷も行けなくて。


私だって行きたいの。


神様がダメだって言うから。


私は乗れない。


不公平だよね。


こんなの。


何で……かな…。
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