冷愛冷涙-Reiai Reirui-
一時間も待ってる間にお昼時を過ぎてしまう。


「ホットドッグみたいなのあったよね?それがいい。あと、コーラも飲みたい」


「オッケー。じゃ、俺が買ってくるから並んどいて」


蒼汰がいなくなった瞬間、反射的にため息をついてしまった。


そうとう疲れた。


やっぱり……拒絶反応が出てしまう。


正常な人に。


普通な人に。


だって、私はあと少しで死んでしまう……。


こうして過ごしてる間も、確実に私の体は蝕まれていってる。


そう思うとすごく怖い…。


発作は薬で抑えてるけど、進行が止められるわけじゃない。


……私も、普通の高校生活を送りたかった…。


もっと、楽しみたかった。


体育をしたり、普通に友達と走り回ったり。


皆と進路に迷ったり相談しあったり。


そういうことがしたかった。
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