ウルフの恋に溺れて。


「わっ!!」


私は柔らかい何かの上に乗っていた。

「重てえ。」


その言葉で私は我に返り、急いで立ち上がる



「ご、ごめんなさっ……え?真田くん?」


そこには紛れもない、一匹狼が寝転んでいた。


「え、なんでこんな所で寝てるの?」


「んん、俺がどこで寝ようが関係ないだろ。」


「それは…そうだけど…。」



ていうか、今授業中だし、真田くんさぼり?

いつもそんなに気にしてなかったけど、そう言えば移動教室の度に、真田いるかー!って先生が叫んでた気がする…。




本当、昨日助けてくれた真田くんとは別人みたいだな…





「真田くん…昨日は、ありがとうね」
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