ウルフの恋に溺れて。
「実はその時、真田くんが助けてくれたの。」
『まぁ、無事でよかったけど。』
あれからずっと頭の中に残っている真田くんの言葉。
「は!?真田くんが!?」
驚きのあまり、桜はベンチから立ち上がる
「う、うん」
桜に圧倒されて私は言葉を濁す
「ま、まぁ、ひなのが無事でよかったけど、真田くんいい噂聞かないし、あんまり関わらない方がいいかもね。」
私の頭をポンポンしながら桜が話す。
それを聞いて、私は少し胸がモヤモヤした。