ウルフの恋に溺れて。



「…はい。」



…はいって。



「プ…あははは、真田くん、面白いね、あはは」



「だから…真田じゃなくて…。」




凜音が不機嫌そうに起き上がる




「ごめ、凜音だよね!あはは、涙出てきちゃった!」




凜音は頭をくしゃくしゃっとして、また私に背を向けて寝転んだ。




「私はひなのね、佐々木妃奈乃!」



「…あぁ。」



「あぁ。って、呼んでくれないの?」


私は調子に乗りすぎたかな、と少し後悔したが…







「ひな…。」


凜音は口を開いた。





「の!ひなの!だよ!」


「めんどくせえ。」




プ…あはは、面白い。
凜音はやっぱり、絶対にいい人だ

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