ウルフの恋に溺れて。
ウルフの気持ち
「ありがとうございましたー」
「んんー!季節のタルトケーキ美味しかったね!」
お店を出てそうそう、桜が大きな声で言った。
「ほんと!美味しかったね!また来たい!」
「また来ようよ!瑠愛ちゃんいる時に!」
……!
瑠愛ちゃん、なんで凜音のこと知ってたんだろう、なんか、あんまり詳しいこと聞けなかったな…。
「ひなの?どうかした?」
私がぼーっとしていると、桜が顔を覗き込んできた。
「あ!ううん、なんでもない!」
私…なんでこんなに凜音のこと気になってるんだろう、別に凜音なんて好きでもなんでもないのに…!!
「さー、帰って山積みの課題でもやりますかー。」
「あはは、そうだね、頑張ろ!」
そうして私達は駅の改札前で解散した。