現役女子高生、メイドになります!
――あれ?……私、もしかして、今寝てた?なんか時間が経ってるし。



ふと窓の方を見てみると夕日が沈みかけていて、部屋はうっすらと暗くなっていた。



海様、来なかったのかな。それとも実は私が寝ているときに来ていたとか?




……って、なに自惚れてんだか。よっぽど好きとかじゃなかったら、一日に二度もお見舞いなんてこないよね。




ていうかさ、私、海様に期待しすぎじゃない?これでもまだ、来てくれたらいいのになんて思ってるし。あーあ、愚かだわ。




すると突然、部屋の扉がノックされる音がして、私の心臓は大きく飛び跳ねてしまった。



びっくりした……まさか、私の思いが通じた?




「結衣、具合どう?良くなったか?」



「ふ、風様……」




そこに立っていたのは風様だった。



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