現役女子高生、メイドになります!
「あの、心配だから来てくれたんですよね?ちゃんと伝わってますから。ありがとうございます」



「いや……べ、べつに」




風様が再びそっぽを向く。薄暗いから表情はわかりにくいけど、きっと照れているのかな。



でも、会話が終わるとやっぱり気まずくなっちゃう。どうしたもんだろ。




……ああそっか。薄暗い部屋がこの微妙な空気を作ってるんだ。やっぱりさっさと電気を点ければよかった。




「……暗いので、電気点けますね」




ベッドから起き上がり窓のカーテンを閉めると、途端に部屋は真っ暗になる。




……すると、風様の気配を感じる間もなく、背後から突然抱きしめられた。



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