現役女子高生、メイドになります!
……今朝はあまり風様に会いたくなかったけど、一緒に暮らしている以上、そういうわけにもいかない。



朝が苦手な風様は、相変わらず寝癖をつけたまま機嫌悪そうに箸でおひたしをつついている。




ふと私と目が合った瞬間に、目をまん丸くした風様の箸が一瞬止まったように見えた。


だけどその後、何もなかったようにご飯を口に運ぶと、突然むせだしてお嬢様方にたしなめられる。




「……と、ところでさ、結衣はもう具合大丈夫なの?」




まだむせている最中なのか、風様は自分の胸をこぶしでドンドンと叩きながら、私に話を振ってきた。



< 195 / 506 >

この作品をシェア

pagetop