現役女子高生、メイドになります!
会話が途切れて沈黙が流れる。他の人となら気まずい瞬間も、祐基となら平気だ。



私と祐基との間に流れている空気を、電話越しでも感じることができる。



言葉なんてなくたって、私はこの時間だけでも十分に満たされていく。





『……そういえば日曜、鳳星のサッカー部と試合だ』



「あ、うん。聞いた。成り行きで私も見学に行くことになったんだけど」



『彼氏の応援か』




軽くばかにしたように、祐基が小さく笑ってくれた。今のは冗談で言ったんだよね?




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