現役女子高生、メイドになります!
「試合、桜宮の上の息子と一緒に行くことになってるんだ。あと、お嬢と。三人で」



これも最初から言っておくから、海様とのことも誤解しないで。って心の中で強く願う。




『なんだ、お前。ボディーガードもやってんのか』


「うん、まあ……頼りにされてるでしょ」




……よし、頑張ろう。少しだけ勇気を出して、今一番、私が思っていることを伝えよう。




「えっと、し、試合、頑張ってね。心の中では祐基のほうを応援してるから」



『……うん。結衣の応援が一番効くかもな。ありがと』




その瞬間に、再び私の心を影が覆った。罪悪感を感じてしまったのだ。



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