現役女子高生、メイドになります!
「なんだってなんだよ」



呆れたように笑う海様は、飲んでいたグラスをそのまま水道で軽くすすいでから、食器かごに伏せるように置いた。



「いえ、私が電気を消し忘れたのかと思って」



海様と祐基との間で気持ちが揺らいでいたことに、罪悪感を覚えていたはずなのに。


どうしても海様を目の前にすると、気持ちに反して心臓が跳ね上がってしまう。



海様がかっこ良すぎるからだめなんだよね、きっと。


結局言い訳だけど、こうやってどきっとしてしまうから、好きだって勘違いしちゃいそうになるんだ。



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