現役女子高生、メイドになります!
「……少しだけでいいから、ここにいてよ」


「な、なんでですか」



やめてくれ。そんな目で私を見ないで。頭の中の警報はさらにけたたましく鳴り響く。




『結衣ちゃん、気をつけて。やつはキケンよ』


『早くお部屋に戻らなきゃだめよ。あなたには祐基がいるじゃない』




頭の中に住む妖精らしき奴らも、私に警告を繰り返しているじゃないか。




「……ごめん、冗談だよ。おやすみ」




口元こそ笑みは浮かべてはいるものの、そんな目をしながらそうやって言うもんだから、なんだか寂しそうに見えてくる。かえって心配になってしまうじゃん。



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