現役女子高生、メイドになります!
「私、海様が好き……」



すると突然、風様が私の身体を引き寄せて、そのまま優しく抱き締めた。


告白されたときのような力強いそれではなく、小さな子どもを優しく胸に抱くように、柔らかく私を包み込む。




「……こんなとき、側にいるのが俺でごめんな」




頭の上で、風様がぽつりとつぶやいた。その言葉にずきりと胸が痛む。風様の胸の中で、私はゆっくりと首を振った。




「俺、結衣が泣いていることがつらいよ。
自分が振られたときなんかよりもずっとつらい」



「風様……」



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