現役女子高生、メイドになります！

「罪悪感……それは、前に言ってた好きな人にか？」


「どっちに対してもです。認めたくなかったけど、私は二人のことが好きみたいです」



祐基のことを考えると、頭から海様のことが消えてしまう。海様のことを考えると、今度は祐基が消えてしまう。



一瞬でも頭の中から彼らのことを追い出しているのに、果たしてこれは好きと言えるのだろうか。


どちらか一方に決められない状態で、彼らを『好きな人』と認めてしまっていいのだろうか。




そんな中途半端な想いを彼らに抱き続けながら、同時に罪悪感を覚えていく。常識的に考えて、好きな人が二人いることは有り得ないから。