現役女子高生、メイドになります!
結衣がだるそうに寝返りを打つと、「うーん」と苦しそうな声を発した。一瞬ぎくりとしてから、恐る恐る声を掛ける。



「ごめん、起こした?大丈夫?」


「……」



どうやらうなされているだけのようだった。
ぜえぜえと荒い息をしながら、寝返りを繰り返す。


そんな彼女を目の前にして、俺はどうすることもできなかった。信子さんを呼んできた方がいいと思い、立ち上がる。



一旦、部屋を出ようとした時に、結衣が荒い呼吸の間で、か細くつぶやくのが聞こえてきた。




「……祐基?」




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