現役女子高生、メイドになります!
「申し訳ありません。それで、話とはなんでしょうか」



「とりあえず、そこ座って」



陽菜様がこっちに向かってクッションを放り投げる。



え、なにこの説教ムード。こいつらの行動や言動がいちいち私を苛つかせるんですけど。



今は使用人っていう立場だから従っておくけど、その気になったらあんたら二人、すぐに泣かすことだってできるんだからね。



……って、心の中だけやっぱり強気でいながら、クッションの上に腰を下ろした。



「単刀直入に言うね。実はお願いがあるの。結衣はあたしらの見張りを頼まれているんでしょ?

それさぁ、こっそり見逃してくれない?」



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