現役女子高生、メイドになります!
さっきまでは退屈そうに指先に髪の毛を巻き付けていた美月様も、続けて口を開く。



「できればさ、結衣にはあたしたちの味方になってもらいたいって思っているの。


親や信子さんにバレないように、あたしたちが出かけることに協力してほしいんだよね」




家出に協力しろと?何を考えてんだこの小娘どもは。


私がオッケーするなんて、本気で考えているんだろうか。やっぱり小学生だ、考えが甘い。




「あの、申し訳ありませんが、協力はできません。


ご両親も信子さんも、大変心配してますよ。私も、お二人だけの夜の外出は危険だと思います」




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