現役女子高生、メイドになります！

「ふわぁ、眠い……」



大きなあくびをしながら部屋へ向かう。この季節の5時起きってきついんだよね。まだ外は暗いし、ぐっすりと寝た感じがしない。



「……げっ！？」




あくびのせいで視界が滲んでいたため、気が付かなかった。私の部屋の前で、海様が腰を下ろしていたのだ。



海様は、「なんだよ、そのリアクション」って、笑いながら立ち上がる。




「風との話は終わった？」



「えっ、あ、はい。ていうか、何で？私を待ってたんですか？風様との会話聞いてたんですか？」



「キッチンで話してるのを見たけど、会話の中身なんて聞かないよ。どうせ風との会話なんて、大した話じゃないだろ」