現役女子高生、メイドになります!
「……何から話せばいいんだろうな」



小さなため息をついた祐基が、再び窓の外に視線を移す。私もつられて景色を見た。



なんだか胸がどきどきする。見慣れた景色の違った表情を見たから?それとも今、祐基と二人でいるからかな。



建物の照明は薄暗く、まるで外の景色と同化したような錯覚に陥る。



空から街を見下ろす感じ……まるで天国から地上を見下ろしているみたい。




「俺も桜宮海も、ずっとここに通っていたんだよ――」



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