現役女子高生、メイドになります!
父親を亡くしたあとの結衣は、祖母に引き取られることになる。



当時、祐基と結衣は学校でのクラスが違ったみたいで、彼女が引っ越していってからは、接点がなくなったそうだ。



それでも祐基は幼なじみとして、結衣のことを心配していた。


廊下から結衣の教室を覗いてみると、そこには以前と変わらずに明るい彼女の姿がある。



そして、その姿は彼の母親の姿と重なった。
家族の前では気丈に振る舞う母親は、夜になるとこっそり布団の中で泣いていたのだ。



結衣もそんな母親と同じだと思ったみたいだ。学校ではなんとか元気に過ごしているけど、家での彼女はどうだろう。




祐基はどうにか結衣を元気づけようと、自分が所属していたミニバスのチームに結衣を誘ったそうだ。



そして、祐基は結衣にだんだんと惹かれていったという。二人が小学校を卒業する頃だ。



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