現役女子高生、メイドになります!
「美月、英語の教科書持ってる?次の時間、貸してほしいんだけど」


「うん、いいよ。あたし今日英語ないから、教科書は家で返して」


「ありがと、助かる」




昔から陽菜は、ちょっとだらしないところがある。


陽菜の方が姉だけど、あたしの方が全然しっかりしてると思うんだよね。



まあ双子には、どっちが姉とかあんまり関係ないのかもしれない。どうせ生まれたのだって、ほんの10分の差。



それでも一応、陽菜が長女であたしが次女ってことになるんだって。なんか変なの。




自分の机から英語の教科書を出して、ドアの側にいる陽菜に手渡すと、陽菜はあたしに聞いた。



「ところで美月、さっきの身体測定どうだった?」



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