現役女子高生、メイドになります!
「どうせ同じ顔だしさ、ちょっと中身を妥協すれば、あたしとでも付き合えるじゃん。あたしはあたしで彼氏ほしいし」



ゴンは一度席を立ったけど、再び椅子を引いて座りだした。




「……ねえ、妥協ってなに」




ゴンはあたしを睨むような目で見た。やば、なんか怒らせたかもしんない。




「ゴンのために言ったんだよ。あたしは陽菜みたいに数学できないし、明るくないし、あんまり友達も多くないし、全体的に陽菜には劣るんだけどさ、それでも……」




「ちょっと待てよ。美月、お前なんでそんなに自己評価低いんだよ。陽菜より劣るなんて、誰が言ったんだ?」




「……誰も言わなくたって、周りのみんなの接し方とか見てたら気づくよ。ゴンだってそうじゃん。顔が同じだから比べるんだよね?」




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