現役女子高生、メイドになります!
「……ごめん、比べたつもりはなかったけど。
まあ、美月がなんで陽菜に対して負い目を感じてるんだか知らないけど、お前にはお前のいいところがあるんじゃねーの?」



「例えば?」



「知らねーよ。俺、お前のことまだよくわかってないし」




……何それ。無責任な発言なんてしないでよ。
結局あたしには何もないってことじゃん。




「つーか俺、お前と付き合うのはムリ。ウジウジしたやつ、嫌いだから」



「は?別にウジウジなんかしてないし」




「何なら、今日からウジ子って呼んでやろうか?短所なんて誰にでもあるんだから、いっそのこと開き直れよ。


どーすんの、俺なんか。背は伸びないし、意味もなくお前ら姉妹にガキ扱いされるし。


だけどガキっぽさが他のやつらにウケてんのもわかってるからな。全く気にならねーわ」




それだけ言い残して、ゴンは席を立った。




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