現役女子高生、メイドになります!
「ただいま。美月、教科書ありがと。もう下でご飯できるって言ってるよ」


「おつかれ。陽菜。今行く」



「ねえ。ご飯食べたらさ、後で英語教えてくれない?イマイチよくわかんないとこあって」


「うん、別にいいよ」



「あーあ、ホント美月は羨ましいよね。数学と体育以外はなんでもできて。服もおしゃれだしさ。あたしより微妙にかわいいし。


双子なのに、なんでこんな不公平なんだろね。あたしなんて、今から成績が下がっていく未来しか見えないよ」




陽菜のその一言にどきっとした。それ、あたしがずっと思っていたことじゃん……




「……それでも陽菜は、ウジ子じゃないだけまだマシじゃん」



「何それ?牛子?あ、わかった、ゴン太でしょ。

美月、動きにぶいもんね。あいつもまた、的確なあだ名つけたよね」




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