現役女子高生、メイドになります!
「――あ、海様。お疲れ様です」



「お疲れ」




キッチンでミネラルウォーターを飲んでいたら、お風呂上がりの結衣が顔を出した。





「髪、ちゃんと乾かせよ。風邪引くだろ」



「自然乾燥です。髪を乾かす時間も勿体なくて」




結衣は、濡れた髪を強引にタオルでひとまとめにすると、明日の朝食作りに取り掛かった。



彼女がうちで働くようになってから、もうすぐ一年が経つ。



最近はだいぶ仕事にも慣れてきたようだ。最初はなんだか落ち着きがなくて浮ついていたように見えたけど、今はずいぶんとしっかりしている。




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