現役女子高生、メイドになります!
そして、その通帳を受け取ったあと、私は祐基の家を訪れていた。



おばさんと会うのは何年ぶりだったかな。小学生の頃は、学校行事で顔を合わせると挨拶したけれど、中学生以降は会っていないと思う。




私の顔を見ておばさんは、「きれいになったね」と言ってくれた。




あらかじめ祐基がおばさんに、私が再婚の件を知っていることで、話を通しておいてくれていたようだけど、特におばさんとはお父さんの話をしなかった。




近況と、高校卒業後のことを軽く話して、南田家を後にした。




特に目的があって、祐基の家に行ったわけじゃないんだ。強いて言うなら、お父さんのことを思い出したから、かな。




ただ、おばさんと話している間は、この人がお母さんだったら……なんて、少しだけ想像していた。




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