現役女子高生、メイドになります!
まだそんなに遠くにはいってないはず。



さっき、愚かな美月が全て情報を漏らしていた。あいつらは9時半までに駅前の塾に向かうはず。急げ!



部屋を出て急いで階段を降りる。あーもう、スカート重たい!ここで脱ぎ捨ててパンツ一丁で走ってもいい?



「わわ!何、何?廊下走ったらだめだろ」



「ふ、風様!」




入浴を終えてタオルで髪を拭いている風様とぶつかりそうになる。


今は先生みたいな注意を受けてる場合じゃないのよ、そこどけて!



「待って待って、どうしたんだよ!?あっ、もしかして、陽菜たちか?」




上がりきった息のせいで言葉を発する余裕がなく、私は何度も縦に首を振る。




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