現役女子高生、メイドになります!
「あ、おかえりなさいませ。お嬢様方は……」



声を発した途端、おでこにかいていた汗がすっと引いたように感じた。




「ああ、今来る、今来る。大丈夫だって。ていうか聞いてよ、この俺の無駄足感。


あいつら追いかけるのに、チャリで坂を下るだろ?したっけ、横からなんか見たことある車が、俺のこと追い抜いていくのよ。



それでもやっぱ心配だし、とりあえず駅前まで行くんだけど、したらもう母さん達が陽菜と美月を叱ってる最中でさ。



なんかどうでも良くなっちゃって、先に帰ってきちゃった。



……つーか、卵サンド、殻入ってるんだけど」




「あ、それは海様です」



「こら、使用人」



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