ゆめ×むあ[完]



「なに。ゆうた。」



めんどくさそうに私が、悠太の部屋に入ると、ガチャンとすぐ鍵を閉められた。



「わわっ!!ゆうた…!?鍵なんか閉めなくても…!??」



わ、わ、わたし、見たことある…。
こんな感じになる、漫画。
そのまま、『お前を帰すわけには行かない』っていって、そのまま……



「双子なのに、恋愛感情と、とか、あ、ありえないから…!!」



「は?何言ってんの?」



ち、ちがったぁぁー!!



私の顔が真っ赤に染まる。



「俺は、チョコナッツの中で、お前が、誰推しなのかが、知りたいの。」


なーんだ。
そんなことか。


「私は別にファンじゃないし、友達に付き合わされてるだけ。」



突然、




悠太の顔の表情が、緩んだ。



「よかったぁぁ…。僕のファンだったら、どうしようかと思ったぁ…。」



ん?


んん?


んんんん?


急に人が変わったぞ…?
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