ゆめ×むあ[完]
「…こっちが、ジョーカーですか?」
「違いまーす…。」
「はい。こっちー。」
「えぇー!!なんでーーわかったの?!」
「夢亜、嘘つくとき癖あるもーん!
はーい、あがりっと!」
「そのぉ…癖ってなに?」
「は、教えるわけないし。次も勝たせませーん!」
「んぬぬ…、このやろぅー!」
香織女子高校。
私達の通っている学校だ。
私は遠藤夢亜。
さっき、まんまと引っかかったのが。
私…。
少女漫画が大好きで、
白馬の王子に
憧れをもつ者でございます!!
一緒にババ抜きをやってたのは…
萌、
私の親友。
まぁ、萌が転校生だから、仲良くなってから、3ヶ月なんだけど。
そして、めちゃめちゃアイドルオタク…。
最近、ボーイズバンド[チョコナッツ]にはまってる。
甘いのに、辛い!!
と、耳にたこができるほど、
毎日聞かされている。
メンバー名も覚えた。
「チョコレートはミルクが良いな!
ミルクチョコレートみたいなぁー?」
どうでもいいわ。
「けいすけぇーーー!」
「チョコレートはビター派…、うそ、
実はストロベリーチョコレート!」
しらねぇよ。
「りおーーー!!」
「自覚はないけど、ツンデレらしい!
俺なんか好きになったら後悔するぜ?」
は?
「ゆうたぁーーー!!!」
「ナッツみたいに、カリカリで、チョコレートみたいな、甘いの目指してますっ!
チョコナッツのリーダーはーー??」
ナッツみたいに、カリカリってなに…、怒ってんの?
「それでも、十分甘いよぉーー!りょぉーすけーー!!!!」
みたいな、かけ声をやる。
萌にライブに付き合わされすぎて覚えちゃった…。変な文章…。