ゆめ×むあ[完]
第九章
萌にも嘘
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昨日…、結局、寝れなかったなぁ…。
「むぅーあ!!今日なんか、元気ないよぉー!あたし、実は大事な報告があるんだ。」
萌は、私の髪ををくしゃっとした。
「う、うん。おはよう!元気ないなんか…、あり得ないよ!ね?なーに、言ってんの!」
少しどぎまぎしちゃってるかな…、私…。
昨日のゆうたとのこと、隠さなきゃ…。
「ふーん……まっ、いっか!でねでね、チョコナッツ今回、倍率35倍で…!落ちちゃった…う、うわぁーん!!」
「えぇー!残念だったねー!!」
また、ママみたいに、見透かされたような…。気のせいだよね…?
「なーんちゃって!勿論受かりました!」
「萌ったら!!騙されちゃったじゃん!」
萌は、私を元気づけるために、冗談を言ってくれたみたいだ。
「おらおら!夢亜!今回も、
つ、い、て、こ、い、よ!」
萌は、私に念を押すように、一言、言うごとに揺れている。
「う、うん…。」
凄く悪い気しかしないなぁ…。
ごめん、萌…。
「「「「キャーーーーー!!!!!」」」
外から叫び声が聞こえる。
何だろう…?