ゆめ×むあ[完]



「では、本人を通して、伝えてもらえますか?」



「はい。」




ゆうたは、ここにいていいのかな…?


「あの、彼は……。ここにいて、いいんでしょうか…。」




「そうですね。
そちらの男の子は彼氏さんですよね?
ご親族の方しか聞くことは、できないってことに……え、えぇ!!悠太きゅん?!」





あ、やっと、気がついたの。


しかも、悠太きゅん、…て。



「私…!!

デビュー当初からのファンで!

え、推しは悠太なんですぅ!本人の前で言っちゃったー!!あ、も、し、か、し、て!!付き合ってるんですか??んー…少し残念ですけどー、秘密にしますね!脳は、問題無しでーす!」




看護婦さん、


悠太に会えて、嬉しそう…


彼氏って…、


私、彼女に見えてるの…!?




よっしゃっ!

じゃ、そういうことで、

看護婦さん、宜しく頼むよ。





「俺のファンなんて、やめろよ。」




ゆ、ゆうた…?





「俺の…彼女にならないか?」





え…。


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